4:44
Jay-Zが2017年にReleaseした13th AlbumでBillboardで1位を記録。豪華なPromotionもなく、急遽Releaseされ驚かされた。
今作は自身に加えNo I.D.をExec Producerに迎え、Classicと呼べるようなSoundとSamplingの多用が光った印象だ。
OpeningはThrillingなSound が光る「Kill Jay Z」でStartし、続くは巧妙なRapが楽しい「The Story of O.J.」。
Stevie Wonderの「Love's in Need of Love Today」のSamplingが印象的な「Smile」から良質なTrackが並ぶ。
「Caught Their Eyes」はFrank OceanをGuestに迎え、Jay-Z流のSceneへのAnswer Songのように感じる。懐かしくもあり、新しくもあるような仕上がりだ。
一方SoulfulなKim BurrellのVocalが堪能できる「4:44」はClassicalな雰囲気。
「Family Feud」は奥様Beyoncéを迎えているが、夫ならではの贅沢な使い方と言って良いだろう。
Highlightは「Bam」featuring Damian Marley。近年LatinやDancehallとBlack MusicとのFusionが傾向として見られるが、Reggaeとは以前から相性が良いのは証明されていた。このTrackは、その中でも格別の完成度だろう。
「Mercy Me」もClassicalな雰囲気を持つが、The-DreamのVocalがAccentとして効いている。
全体的によくまとまっていて、成熟されたRapperがReleaseするに相応しい名盤と言えるだろう。Lyricも核となる「4:44」で現れてるように、私的な内容もあるが順調なCareerを形成してきた彼ならでは。各音楽誌も軒並み2017年のBest Albumsに入れていた。
「Holy Grail」