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Eye of the Storm

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ONE OK ROCKが2019年にReleaseした9th Album。EnglishとJapaneseの2つのVersionが存在し、挑戦的な1枚となっている。

 

ONE OK ROCKはTokyo出身のBandで2005年に活動をStart。MemberはTaka (Vocal)・Toru (Guitar)・Ryota (Bass)・Tomoya (Drums)という構成。

日本を代表するBandと言えるぐらい知名度は凄く、Tie Upなどで耳にする機会も非常に多い。しかし個人的には、洋楽の真似事ぐらいにしか思っていなかった。正直退屈だと…変わったのはCMで流れた「Change」を聴いてからである。

 

Albumは前作から引き続きDan LancasterがProducerとして参加。過去のTrackから洋楽を意識しているのは明確で、World ClassのBandを目指しているのも明らかだった。日本のBandがWorld ClassのSoundを鳴らすのが、非常に困難なことは歴史上で考えても手に取るようにわかるだろう。しかしこの作品を持ってしてONE OK ROCKは世界を代表するBandとなり、Black Musicに政権が移行した音楽界にRock BandとしてAnswerを突き返したと言えるだろう。

Openingに相応しい格式高い「Eye of the Storm」でAlbumはStartし、続くは先行Singleの「Stand Out Fit In」。Digital Soundを駆使しているだけでなく、Chorusの抑えたVocalが見事。Soundに魅了されるだろう。

「Head High」はTrendを踏まえながらも、Rock Bandとしての本質をしっかり残している。

一方「Grow Old Die Young」は、TakaがVocalistとしてのTalentを遺憾なく発揮。Verseの艶やかさとChorusのEmotionalなVocalのContrastがGood。

大地や大陸というPhraseがピッタリの「Push Back」は、まるでONE OK ROCKのCarnivalが開催されいるようだ。

切なくも力強い「Wasted Nights」は先行Single。Chorusの爆発力も凄まじく、Film「キングダム」のTheme Songとして知名度も上がるだろう。

Highlightは先行Singleの「Change」。Black Musicの匂いすら漂うTightなVerseから、Chorusでの解放感が圧巻の一言。まるでBandの抱えていた苦悩から解き放たれた様なTrackで、世界基準を通り越してNew Standardを作り上げた。感動すら覚える2010's Rock史上最も重要な1曲。

静を表現しつつも厚みのあるSoundが魅力な「Letting Go」や、軽快かつDanceableな「Worst in Me」も良好。

GuestのKiiaraの効果もあり日本の枠を越えた「In the Stars」は、PeacefulなTrack。こちらはFilm「フォルトゥナの瞳」のTheme Song。

「Can't Wait」はHardなSoundとTakaのEmotionalなVocalがChemistry

結果Endingの「The Last Time」までPowerfulで厚みのあるSoundのTrackが目白押しで、とてもFake Bandには作れない作品に仕上がっている。個人的には目指している道は真逆だが、Arctic Monkeysと双璧をなすBandに躍り出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Wasted Nights」