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The Suburbs

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Arcade Fireが2010年にReleaseした3rd Album。主要各国で1位を獲得し、現時点で最もSalesを上げた作品だ。

 

AlbumはMarkus DravsをProducerに加えた結果、53rd Grammy AwardsのAlbum of the Yearを受賞。各音楽誌も軒並み2010年のTop 10に選出した。

Openingは普遍的かつ少し呑気なMelodyで終始する「The Suburbs」でStartし、そのままHighlightの「Ready to Start」に突入。Toneを少し上げているが、癖のない割と正統派なIndie Rockに仕上がっている。影のかかった感じもArcade Fireらしくて好感が持てる。

独特のTempoを取り入れた「Modern Man」では、分かりやすいRiffが絶対的な事を証明。

全体的に陰鬱な空気感が広がる「Rococo」は最後のEnsembleに圧倒されるだろう。

疾走感とRégineのVocalが何処かPunk的な「Empty Room」も良いが、丁寧に歌い上げるVerseから感情が溢れだすChorusへの流れに惹かれてしまう「City with No Children」が秀逸。

陰鬱なMelodyから転調する「Suburban War」は、Endingの重厚なSound Productionにも注目したい。

個人的にお気に入りは「Month of May」で、Vocal ApproachからSoundまでPunkのAttitudeが詰まったTrackだ。作中最も痺れる1曲。

French HornやSaxophonesを導入し随所に効果的な音を散りばめたのは「We Used to Wait」。なのにSimpleにまとめているのが評論家も絶賛した理由か?

「Half Light」同様に2部構成となっているのは「Sprawl」。Requiemのような「Sprawl I」から、RégineがVocalのDanceableな「Sprawl II (Mountains Beyond Mountains)」に展開する様に驚愕。Albumの中でも重要なTrack。

EndingはAcousticの「The Suburbs」も入れ込んだ「The Suburbs (Continued)」でThe End。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Month of May」