Voodoo
D'Angeloが2000年にReleaseした2nd Albumで、Billboardで初の1位を獲得。各音楽誌から称賛され続ける名盤で、Rolling Stone's The 500 Greatest Albums of All Timeにおいて28位。
D'AngeloはVirginia出身のSingerで1991年に活動Start。本作のRelease後は14年間Studio AlbumのReleaseはなかったが、2014年に3rd Albumと共に復活を果たした。
Neo Soulを代表するSingerとして有名だが、その音楽性はあまりにも芸術性の高さにGenreを超越してしまっていると個人的には感じる。Black Musicの芸術性向上に寄与し続けている希少なArtistの1人だ。
AlbumはD'AngeloのSelf Produceの様なCreditだが、J Dilla等多数のLegendが貢献している。Guestも多いが、D'AngeloのMultiplayとしてのTalentも垣間見える。
OpeningはJazz BarでのSessionを観ている感覚に陥る「Playa Playa」。Roy HargroveのHornで更に渋みを増す。続くはDJ PremierをProducerで迎えた「Devil's Pie」。PremierのSamplingを多用したBacktrackとD'AngeloのGroovy Soundが奇跡のFusion。
Method Man & Redmanが参戦した「Left & Right」は、FunkなSoundにPrinceを彷彿とさせるVocal PerformanceがGreat。でも何だかんだ冒頭のRedmanのRap入りが本当に痺れる。
Roy HargroveのFlugel HornがSoulfulなBallad「Send It On」や、Band SoundにTightなRapを紡ぎ合わせた「Chicken Grease」等も良質。
Charlie Hunterの終始穏やかなGuitar Riffが特徴的な「The Root」は、失恋について書かれたLyricにも注目。引き続きCharlie HunterのGuitar and Bassが聴ける「Spanish Joint」は、Fusion and Latinの影響も色濃くRoy Hargroveが大活躍。
後半はRoberta FlackのCover「Feel Like Makin' Love」の渋い選曲もありながら、いよいよHighlightはお待ちかねの「Untitled(How Does It Feel)」。PrinceへのHommageでRaphael Saadiqも貢献しているが、何と言っても5:55から始まるD'AngeloのFalsetto Voiceが凄すぎて狂気すら感じる。Black Music史上最高のBalladは?と聞かれたら、迷わずこのTrackを挙げるだろう。
EndingはPrinceの「I Wonder U」のDrumsをSamplingした「Africa」。子守唄の様な雰囲気で、穏やかに幕を閉じる。
「Devil's Pie」