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Broken

Nine Inch Nailsが1992年ReleaseしたEP。EPながら根強い人気がある作品で、USで7位という結果を残した。

Nine Inch NailsはCleveland出身のBandで、鬼才Trent Reznorを中心としたProject。よって正式なMemberはTrentのみで、TourとRecordingの時に他のMemberを呼ぶという形で活動している。
1988年に活動をStartし徐々に人気を集め、今ではAmericaを代表するBandの1つにまで上り詰めた。
過激なLiveやBroken Movieと呼ばれる狂気に満ちたPVでも話題を呼ぶが、何と言っても1番の魅力はAmericaの闇を赤裸々に表現した彼の音楽性だろう。暴力的でNoisy Soundを特徴としたTrackもあれば、繊細なBeautiful Trackもあり、Electronicaからの影響が著名なTrackも多く
幅広い音楽性を持つ。一貫しているのは卓越したMelody Senseが随所に見られるという点、難解なImageが付きまとっているBandとは裏腹に聴いてみて驚いた人も多いのではないかと思う。そして1つ確実なのはTrentは完璧主義者ということだろう。よってTrent以外のMemberは常に流動的だ。
少しTrentについて紹介すると、彼は1997年のTime誌のMost Influential Peopleに選出されるなど計り知れない程の影響力を持った人間。Soundtrackを手掛けることも近年多くなっていて、最初に手掛けたDavid LynchのFilm「Lost Highway」はFilm同様素晴らしい出来だ。「The Social Network」ではAtticus Rossと共作しAcademy Award for Best Original Scoreを受賞した。

EPは1回聴けばNine Inch NailsがIndustrial Metalの帝王ということに誰もが納得する仕上がりになっている。Chartの成功からも伺えるが、Industrial MetalというGenreを広く認知させたのも素晴らしい。
OpeningはHighlightの「Wish」を助長するかのようなBattle直前という雰囲気のInstrumental 「Pinion」でStart。
「Wish」はSingleCutでCoverもされる代表曲で、Grammy Award for Best Metal Performanceを受賞。作中では割とStraightなTrackで、Drum Machineが効いている。
Roaring Guitarが爆発する「Last」は、Soundに比重を置いていて聴きごたえがあるTrack。

再び不穏な空気のInstrumental 「Help Me I Am in Hell」を挟み、Titleも何もかもが狂っている「Happiness in Slavery」に突入。鞭を打つようなSoundが特徴的で、PVは方送禁止に至った程過激。こちらもCutでWoodstock '94のLive VersionがGrammy Award for Best Metal Performanceを受賞した。
「Gave Up」はRobotic voice effectsが効果的で、BPM早めのTrack。Chorusの部分は完全にラリってるとしか思えない。
Endingは97曲目までInstrumentalが続きBonus Trackという形でAdam and the AntsのCover「Physical」とPigfaceのCover「Suck」が収録されている。しかし凄い発想だな…。両Track供重苦しい雰囲気漂う作りになっているのが特徴。
EPということもありLengthが短いのでさらっと聴ける。PVの狂気ぶりが本当に異常で、自分は正常だと再確認出来る作りだ。




 

 

 


 

 

 

 

 

 


「Happiness in Slavery」