Exodus
DMXが2021年にReleaseした8th Album。
DMXはNew York出身のRapperで1991年から2021年まで活動。Debut Album Release後からの快進撃は凄まじく、有名なのはBillboardでDebut Albumから5作連続1位を獲得した記録だろう。Rapperとしてはダミ声から放たれるHardcore Rapや犬に似せた発声が特徴的で、1回聴いたら忘れられない声はRapperとしての利点に挙げられる。Actorとしても活躍していて、自身のFilmのSoundtrackもよく手掛けていた。
2021年4月9日にOverdoseが原因で死去。50歳の若さだった。New York StateはDMXの誕生日である12月18日を「Earl ‘DMX’ Simmons Day」にすると公式発表した。
AlbumはSwizz BeatzによりProduceされ、Featuring Guestをあまり迎えないDMXを説得し結果豪華な布陣が顔を揃えた。
OpeningはSwizz BeatzがProducerだけでなくGuestでも参加した「That's My Dog」。退廃した空気感の中で、The Loxも迎えRuff Ryders全盛期の記憶が蘇る。続く「Bath Salts」は、何とJay-Z and NasをFeaturing。何処かの工場音を彷彿とさせるBacktrackに、NYを代表するLegendのRap Relayがよく映える。
「Dog's Out」はSwizz Beatz産のBeatsにLil Wayneがよく合わせたなという印象。DMXのRapはViolenceに。Moneybagg Yoを迎えた「Money Money Money」は唯一のTribute。
「Hold Me Down」はAlicia Keysとの絡みに驚きを隠せないが、それ以上に驚愕なのはBonoが降臨した「Skyscrapers」。バリバリのHiphop Beatsに負けないBonoのHookは流石で、DMXのRapとの声質のContrastがGreat。Highlightに推したい。
「Stick Up Skit」を挟んで、先行Cutの「Hood Blues」のお出まし。珍しくBluesyなBacktrackで、NYゆかりの後輩Rapperが続々登場。Closerは当然DMX。
今度はSnoop Dogg参戦でMellowに仕上げた「Take Control」も良いが、Nasが再登場した「Walking in the Rain」の方がEast Coastぽくて個人的にはお薦め。
Usherを迎えた「Letter to My Son (Call Your Father)」、EndingのKanye産の「Prayer」はHeavenlyな雰囲気漂う。EndingのDMXのMessageを聞き逃すな。
「Bath Salts」